デマの語源は古代ギリシア語
デマゴギー
「デマ」はドイツ語のデマゴギー(Demagogie)を略したものです。
本来の意味は、政治的な目的で意図的に流す虚偽の情報ですが、
そこから転じて根拠のないうわさ話として日常よく使われています。
そしてこの「デマゴギー」の語源は、古代ギリシア語のデマゴゴス(δημαγωγός) です。
デマゴゴス
もともとは民衆の指導者という意味でしたが、
次第に自分の利益や人気取りのために民衆に迎合し、煽り立てる
煽動政治家を指すようになったようです。
古代アテネではペリクレスの時代に民主政治が完成することになりました。
しかしペリクレスの死後、ギリシア内ではポリスの対立が続いており
その結果、無責任な発言をする煽動政治家が出てきたのです。
そして彼らのことをデマゴゴスと呼ぶようになったそうです。
デマゴーグ
そしてこの「煽動政治家」を意味する古代ギリシア語のデマゴゴスを
ドイツ語でデマゴーグ(Demagog)といいます。
英語では(Demagogue)
ドイツ語由来のデマとデマゴーグ、元々は古代ギリシア語だったんですね。
デマ(デマゴギー)⇒虚偽の情報や意図的な嘘
デマゴーグ⇒民衆を煽り立てる煽動政治家
デマとフェイクニュース
最近はフェイクニュースという言葉がよく聞かれます。
フェイクニュースは直訳すれば嘘のニュース、いわゆる虚偽報道で
その中にはデマ情報も含まれていると思います。
デマとフェイクニュースの言葉の違いは明確には分からないのですが、
総務省の子供向けのHPには、こう記載されています。
情報通信白書 for Kids:インターネットの安心安全な使い方:フェイクニュース・デマって何?
Fake Newsという言葉は19世紀の終わり頃からあったようですが、
これだけ広く使われるようになったのは、トランプ米大統領の影響だけでなく、
SNSの普及で誰もが情報の発信者となり得るからでしょうか。

デマやフェイクニュースがネット上にあふれています。情報に惑わされないよう冷静な判断を心掛けたいですね